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T&T Technical Whitepaper
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はじめに

我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか
Tales & Tokens(T&T)は、NFTを使うことによって持続可能性・透明性・相互運用性の高いサービス(NFT as a Service)を構築するためのプラットフォームを目指して開発されています。ブロックチェーンの特性をいかしてシステムの維持にかかるコストを最小化・分散化させられるため、小さく始めて長く続けるプロジェクトに向いています。特にゲームやメンバーシップなどの用途で活躍します。
我々はどこから来たのか
このサービスの発想の起源には、「Dungeons & Dragons」(D&D)などのTRPGや、「Magic: The Gathering」(M:tG)などのTCGがあります。また、バッグに入った8個のアイテム名だけの奇妙なNFT「Loot Project」とその派生プロジェクトにも刺激を受けました。最小限の情報が記述されたトークンと、それを手にしたユーザー自身が遊び方を発見していく楽しさは、D&DやM:tGに通じる部分があります。それはつまり、「ユーザー自身がゲームの一部を所有し、ゲームの一部になることができる」ということです。これら伝説的なタイトルに霊感を受け、私たちは、さまざまな「ワールド」を記述できるプラットフォームを構想しました。
我々は何者か
プロジェクトのオーナーはまず、T&Tのなかに独自の「ワールド」を設定します。次に「アートをともなったNFT」を制作し、最後に「NFTの所有者がワールドのなかで行える行動」を定義していきます。その行動のなかには、「指定の場所を訪れる」「イベントに参加する」「アイテムを使用する」「アイテムを購入・売却・交換する」などがあり、これらのデザインを通じてサービスの特徴を表現していくことができます。
しかしT&Tは、ゲームそのものの複雑な処理は行いません。T&Tが行うのは、ワールド内に登場するオブジェクトを記述し、記録していくことだけです。トランプで例えるならば、スペードやハートなどの図柄、エースやキングなどの数字を記録しておくのがT&Tで、それらを使ったポーカーやブラックジャックなどの様々な遊び方は、別の方法で実現することになります。オンラインのアプリケーションとして実装することはもちろん、オフラインで紙と鉛筆とサイコロを使った遊び方と組み合わせてみるのも、トークンらしい使い方だと思います。
我々はどこへ行くのか
T&Tは、ブロックチェーンの特性を生かしたゲームのほか、メンバーシップ制度の導入・管理にも役立ちます。「NFTの所有者がワールドのなかで行える行動」を定義できるという特徴により、コミュニティの参加者に望ましい行動を表現できるためです。たとえば、コンサートに足を運ぶことで会員証の色がグレードアップする、といったことも可能です。このようにして、ゲーム用途に限らない、より汎用的な「NFT as a Service」を作るためのプラットフォームを構想しています。
また、「ユーザー自身がゲームの一部を所有し、ゲームの一部になることができる」という特徴は、T&Tというプラットフォーム自体にも当てはまります。プロジェクトオーナーのみなさんはT&Tの一部に含まれることになり、T&Tはその影響を受けます。人気のゲームタイトルで起こるようなメーカーとユーザーコミュニティの対話が、ここではより直接的に発生します。その対話を積極的に楽しみながら、〈私たち〉の手でT&Tをさらに改良していきたいと思います。